『ことばのシャワーを浴びせましょう』と言われたことはありますか?
ことばのシャワーを浴びせる…すなわち子どもへ言葉かけをたくさんすること。
言葉かけをたくさんすれば、子どもの発語を促したり、語彙を増やす効果があると言われています。
でも‥‥ちょーっと待った!
子どもの興味関心を無視して話しかけたり、長々と矢継ぎ早に言葉かけをしても、ことばを促すことはできません。
- ことばのシャワーは適切に浴びせないと危険!?
- ことばのシャワーのコツ
この記事では、ことばのシャワーについて詳しく解説。
ことばのシャワーのコツや注意点についても紹介します。
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ことばのシャワーは危険なの?知っておきたいこととは
ことばのシャワーは危険?
ことばのシャワーは子どもの状態にあったシャワーを浴びせることで効果を発揮します。
適切ではないシャワーを浴びると、子どもはコミュニケーションを楽しいと感じなくなるかもしれません。
楽しくないと、もう話さなくていいやって思っちゃうかも。
おしゃべりが少なくなると会話そのものが減り、どんどん言葉を吸収する機会が減ってしまいます。
ことばのインプットもアウトプットも減った状態が続くと、ことばが育ちにくくなるよ。
それが『ことばのシャワーは正しく使わないと危険』と言われている理由なのね…
言葉を育てるには、お話が楽しい!と思えるのが一番
ことばの発達で大切なことはコミュニケーションが楽しい!と思えること。
「これは何だっけ?」と毎回問題を出されたり、一方的に訳の分からない長文を聞かせられたりしても、ことばに対する意欲は育ちません。
「これは何?」は絶対ダメ!というわけではなくて、やりすぎないでね!って感じかな。子どもが楽しんでるならOK。
子どもがやりとりを楽しめるように、子どもの目線で話しかけることは大切です。
子どもの発達の状態に合わせて、子どもにも分かりやすい言葉がけをしましょう。
まずは避けたいことから解説するね。
やりがちだけど、本当はダメ?避けたい言葉かけ
- 発音の間違いを指摘する
- 言い直しをさせる
- 一方的に話しかけすぎる
NG①発音の間違いを指摘する
子どもは言葉を間違えながら習得していきます。
まだ舌が上手く動かせないんだぁ
そうだね~。それに、音の入れ替わりやことば自体の誤り(誤った使用)も多いよ。
話し始めの時期は発音が不明瞭だったり間違いも多いですが、小学生頃までに徐々にうまくなっていくことの方が多いです。
でもそのままにしておくと、いつまでたっても覚えないんじゃ…?
そんな時は、さりげなく大人が正解を言ってあげるのが良いですよ。
子どもの言葉を受け止めてから、大人が正しい見本を提示してあげましょう。
間違いは指摘せず、大人がお手本を
にゅうにゅう、のんだー!
牛乳、全部飲んだねぇー!
このとき、子どもが間違えるからといって、一緒になって「でちゅ」「まちゅ」のような赤ちゃんの発音を使うのは控えましょう。
似ていますが「ブーブー」や「ワンワン」などの赤ちゃん言葉(オノマトペ)は、語彙を増やす効果があることが分かっています。
こちらは積極的に使ってください!
NG②言い直しをさせる
上記に続きますが、間違いばかり指摘しているとおしゃべりが楽しくなくなってしまいます。
子どもは「もっと話したい!」「おしゃべりが楽しい!」と思うことで言葉への興味や意欲が湧きます。
それが活発なコミュニケーションのきっかけとなり、ことばを育てることにつながるんですよ。
子どもの言葉を受け止めてあげよう。楽しいやりとりを行うことで、愛着の形成や自己効力感を育むことにも繋がるよ。
言い直しさせるのはNG!やりとりを楽しもう
とうもころし、オイシーねっ!
トウモロコシ、美味しいねぇ!
NG③一方的に話しかけすぎる
ことばを話してもらいたいがあまり、一方的になって話しかけるのもNG。
赤ちゃん~幼児期の子どもは、ことばの理解力はもちろん、聞く力や記憶力も成長途中。
一度にたくさんの言葉を浴びせられても、覚えていられません。
例えるなら、よく分からない外国語を聞いている感じかな?
単語なら分かるけど、一度にいろいろ言われると訳が分からなくなる、あの感じ。
言葉のシャワーは、効果的に浴びせることができれば言葉を育てるのにとっても役立ちます。
でもそれは適切に浴びせてからこそ。
子どものことばの状態に合わせて言葉かけをしてあげましょう。
次でコツをかいせちゅするよ!
そうだね!次で解説しようー!
言葉のシャワーのコツ!効果的な言葉かけとは
- ちょうど良い量で
- 興味のあるものに対して
- 目線を確認
- 動作や気持ちを言語化
ちょうど良い量の言葉かけをしよう
コツは、子どものことばに「少し付け足し」
ことばのシャワーは、子どものことばの状態に合わせるのが効果的です!
まだ話せない子ども
単語など短めの言葉で。オノマトペもおすすめ
まだお話しが難しい子には、擬音語や擬態語などのオノマトペや幼児語を使うのがオススメです!
まだお話しができない子どもは文章で話しかけられても、ほとんどは理解できません。
単語で話しかけるのが効果的ですが、単語だけで話しかけ続けるのは難しいですよね。
そこでオノマトペ!
オノマトペを使用すると文章中の語の切れ目が分かりやすく、単語を認識しやすいんです。
その他にもたくさん素敵な効果がありますが、詳しくはコチラで解説しています。
また、家庭でのお決まりのフレーズを繰り返すのもおすすめです。
歌うようにリズムを付けてみてもいいでしょう。
なんだかご機嫌な大人の様子をみて、楽しい気分に。
ことばに対する興味が湧きやすいですよ。
ボクくん♪赤ちゃん♪カワイイネ♪
キャッキャ
お喋り開始!単語がメインの子
単語+1語の付け加えが効果的。オノマトペは引き続きおすすめ!
単語で話せるようになったら、1語を付け加えてみましょう。
単語+オノマトペもおすすめ。
あ!ワンワン!
ワンワン可愛いねぇ
お話がうまくなってきた!2語文で話せるようになったら
2語文+1~2個くらいの要素を付け加えてみよう
少し話すのがうまくなってきたら、単語や助詞を少し付け足してみましょう。
アリしゃん、いた!
蟻さん / いっぱい / いるね~
ここ、行った!
ほんとだ / アリさん / が / 入ったね!
- 分かりやすく区切っています。
興味のあるものに対して言葉かけをしよう
子どもの見ている世界を観察して、今、興味のあるもの対して話しかけよう
他人の考えを推測したり、気持ちを理解できるようになるのは4歳以上から。
4歳頃までは自分中心の世界。
自分が今見ているもの、今起こっていることについてお話しするほうが分かりやすいんですね。
ことばを吸収してもらうためには、今、見ているものに対して言葉かけをするのがポイントです。
思い出話や予定をお話しする際は、写真やカレンダーなどを使って目で見て分かりやすいようにしてあげると良いですよ。
目線を確認!聴く準備はできている?
『聴く準備』はできている?話しかける際にも工夫を
大人が話しかけるときは、子どもの『聴く準備』ができてから話しかけると効果的です。
子どもは聴く力が未熟です。
しっかり聴いてもらうためにも、目が合ったり、見てほしいものをしっかり見ていることを確認してから話しかけましょう!
実況中継も効果的
子どもの動作や、気持ちを言語化してあげるのも効果的です。
子どもが遊んでいる様子や、感じている気持ちを分かりやすい言葉で表現してあげましょう。
ブーブー、バーン!
あっ、ぶつかっちゃった!バーン!
言葉かけに絵本はオススメ
ことばのシャワーを効果的に与えるツールとして、絵本はとってもおすすめ。
普段出会わない体験や物語をことばと一緒に与えてくれる絵本は、子どものことばを育てるのに役立ちます。
0~2歳さんへ。絵本で言葉への興味を引き出そう
絵本は文字をそのまま読まなくても楽しめます。
ポイントをおさえてうまく絵本をアレンジしながら読んでみてください。
小さいうちは、文章が長かったら省略して読んだり、擬音語や擬態語などのオノマトペだけ読むのも良いでしょう。
同じ絵本を何度も読むのも、ことばの発達には効果的です。
もっかいよんで!
(今日10回リピート…)
- 福音館の『こどものとも0. 1. 2』
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3歳以上~絵本は子どもの世界が広がる!
4歳近くなると、ずいぶんお話がうまくなってきます。
色々な物語、体験、文章表現など、絵本から吸収できることは多いです。
「まるで~のようだ。」ような表現は、日常生活より絵本で出会いやすいね。
絵本や図鑑はたくさん読んでもらいたいところ。
図書館や定期購読を利用して、絵本に触れられる機会を増やしたいですね。
ワールドライブラリーは、しかけ絵本も配本されるよ♪
まとめ
ことばのシャワーについて解説しました。
ことばのシャワーは適切に浴びせることで効果を発揮します。
- ことばのシャワーは発達に合わせて、適切に浴びせよう
- 子どもの見ているものに合わせて言葉がけをしよう
- 実況中継も効果的
子どもの発達に合わせた言葉がけをして、ことばの世界を広げましょう♪
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