赤ちゃんがティッシュを食べる?赤ちゃんがティッシュを好きな理由は発達にあった!

当ページのリンクには広告が含まれています。

世の中のママを困らせる、一見赤ちゃんのイタズラに見えるティッシュ遊び。

どうしてこんなにティッシュが好きなの!?と疑問に思ったことはありませんか?

実はこの遊び、好奇心旺盛な赤ちゃんが成長しようと刺激を取り込んでいる証なんです。

この記事では赤ちゃんがティッシュを好きになる理由を、発達と合わせて解説。

なぜティッシュがこんなに赤ちゃんの気を引くのか分かるようになりますよ。

目次

何でも口に入れてしまう赤ちゃん

赤ちゃんが何でも口に入れ始めるのは、赤ちゃんが物を持てるようになる3ヶ月ごろから始まり、1歳すぎまで続きます。

赤ちゃんは生まれてすぐおっぱいを飲まなければいけないので、産まれた時からお口の周りがとっても敏感。

赤ちゃんがおっぱい以外のものを必死に舐め始めるのも、この過敏さを取るための行動だと言われています。それと同時にお口周りの感覚がすぐれていることを利用して、何でも口で確かめようとするんです。

赤ちゃんがティッシュを食べてしまうのも、ティッシュの不思議な感覚を確かめようとしているのかもしれません。

赤ちゃんがティッシュを好きなのはなぜ?

五感や好奇心を刺激されるから

ティッシュ触るとふわっとして、柔らかい。箱から引き出すとシュッと音を出しながら出てくるし、両手で握るともしゃもしゃ、くしゃくしゃに。そのまま引っ張るとビリビリと破れて、手を離すとヒラヒラと落ちていく…。

ティッシュ1つで触る感覚、引き出す感覚、握る感覚、破る感覚と、たくさんの刺激が入るんですね。

ティッシュを触った赤ちゃんは、これまでに感じたことのない刺激に興味津々。ティッシュが与えてくれる感覚に夢中になります。「もう1回引き出したい!」「どんどん破りたい!」と好奇心をどんどん刺激してしまうようです。

手や指が動かせるようになるから

生後半年を過ぎると寝返りができるようになり、次第に座れるようになるでしょう。身体に筋肉がつき、姿勢が安定してくると手や指も強くなって、掴む、離す、引っ張るなどの難しい動きもできるようになってきます。

姿勢が安定すると、一人で集中して遊べるようにもなります。

ティッシュは赤ちゃんの手先・指先を動かすのにとても良い教材。ティッシュの不思議な感覚もあって、赤ちゃんは必死に手先を動かして必死に遊びます。

ママの気を引きたいから

10ヶ月ごろになると、ママパパの気を引きたくてイタズラ遊びをすることがあります。

物を落として「あーあ、あーあ」と言ったり、ママが「こらこら」「あらあら」と言われるのが楽しくて、ついついイタズラをしてしまう赤ちゃん。

ティッシュ遊びもその一つとして行われる場合があります。自分が行動するとママの反応が返ってくる、すなわち『ティッシュで遊ぶとママがかまってくれるぞ』と分かってやっているんですね。

コミュニケーションの基礎が育ってきている証でもあります。

モンテッソーリ教育では敏感期という考え方も

国際モンテッソーリ教育0-3歳・3-6歳ディプロマの資格を持つモンテッソーリアンまりこさんは、敏感期をこのように述べています。

敏感期とは
「ある特定のこと」にたいして、感受性がとても高まる時期
敏感期のときは、その「ある特定のこと」を、苦労なく吸収することができる
敏感期が終わると、その「ある特定のこと」を、吸収するために学習や努力が必要になる

【敏感期とは?】敏感期を知れば子育てが変わる!【いつくるの?】

代表的な敏感期の種類と時期

・運動の敏感期 0~6歳
・感覚の敏感期 0~6歳
・言語の敏感期 0~6歳
・秩序の敏感期 生後6ヶ月~3歳
・小さいものへの敏感期 1~3歳
・数の敏感期 4~6歳

【敏感期とは?】敏感期を知れば子育てが変わる!【いつくるの?】

ティッシュで必死に遊んでいる赤ちゃんをモンテッソーリ教育で考えると、このように表すことができるでしょう。

  • ティッシュで得られる手先の細かな運動をしたいのは『運動の敏感期』
  • ティッシュで五感を使いたいのは『感覚の敏感期』
  • ティッシュを食べてしまうのは『感覚の敏感期』

ティッシュがどうしようもなく好きでたまらない赤ちゃんは、ちょうど運動や感覚の敏感期だからかもしれないですね。

モンテッソーリ教育とは?

モンテッソーリ教育は、マリア・モンテッソーリ博士が考案した教育法です。

100年以上の歴史があり、日本でも多くの園などで取り入れられています。

モンテッソーリ教育は子どもを観察することによって見出された事実に基づく科学的な教育法です。その基本的な考え方は「子どもには生来、自立・発達していこうとする力(自己教育力)があり、その力が発揮されるためには発達に見合った環境(物的環境・人的環境)」が必要である」というものです。大人がすべきことは、何かを直接子どもに教え込むことではありません。子どもの発達がどのような形ですすんでいくかを知り、子どもを観察し、環境を整えることです。

日本モンテッソーリ教育綜合研究所 モンテッソーリ教育の基本的な考え方
こむぎ

自発的・自立的に自分で考える力を身につける教育法なんだね!

ティッシュで遊ばせたくない!辞めさせ方

代わりのティッシュおもちゃを用意する

ティッシュで遊ばせることについては、ご家庭の教育方針により違いがありますよね。

物を大切にしてほしい、遊び道具でないことを分かってほしい、掃除が大変…などティッシュ遊びをさせたくないご家庭もあると思います。

そんな時は、ティッシュの代わりのおもちゃを活用してみてください。

箱から取り出す感覚が楽しいと思っているお子さんには、ガーゼやスカーフを箱に入れて遊ばせてみるのはどうでしょうか?

布を使って手作りのティッシュおもちゃを作るのも良いですね!

こむぎ

息子はティッシュも好きですが、箱から布を取り出す遊びも好きで良くやっています。息子が取り出しては畳んで、取り出しては畳んでの繰り返しでちょっと召使いの感覚ですが(笑)楽しそうに遊んでいる息子を見れるので「まぁいっか!」と思えます。

私個人としては、ティッシュを破る感覚だけは代替品が思い浮かばないのでティッシュ遊びは時々させています。

ただし、誤飲が怖いので遊んでいるときは横で見守りながら。口に入れそうになった時は、優しく声をかけてティッシュを手から取り除きます。

ティッシュが勿体ないなとは思うので、わざと残りが少ないティッシュ箱を渡したりしていますよ。

あなたのご家庭の方針に合わせて、ティッシュ遊びを取り入れてみてくださいね。

他に夢中になるおもちゃをみつける

その他に、ティッシュ遊びを中断してでも遊びたいというおもちゃを探すのもアリです。

絵本が好きな子には絵本を、おもちゃが好きな子には音のなるおもちゃ等で気を引きましょう。

私の息子はおもちゃのレンタルサービスで借りた犬のおもちゃがとても好きなので、何かから引き離したいときにしばらくこれで注意を引いています。

イタズラ中に渡されたおもちゃに集中する様子(助かる)

自分では買わないであろうおもちゃに出会えるのも、おもちゃのレンタルサービスの魅力です。

0歳だと2か月毎に6点のおもちゃが送られてくるので、お気に入りが見つかりますよ。

気になる方はチェックしてみてくださいね。

\ 知育玩具のサブスク/

現在初月半額セール実施中♪

それでも止めてくれない!遊ばせない方法

代替品を用意しても、ティッシュ愛は止まらない…。遊んでほしくないママはとっても困りますよね。

その場合は、ティッシュを目につかない場所に置くしかないです(泣)

壁に掛けたり、手の届かないところに置くようにしましょう。

よくあるテーブルの下に収納する方法は、いつかは見つけられますので注意してください(実体験)。

ティッシュで遊んでいるのを見つけてしまった!途中で止めさせたい場合

ティッシュで遊んでいるのを見つけて途中でやめさせたい場合は、怒るのではなく落ち着いて語り掛けるように伝えるのが良いですよ。

赤ちゃんは言葉の意味はよく分りませんが、6か月頃から表情や声色は分かるようになってきます。この時期は何をして良いか悪いかの区別もついていません。

危ないからと「ダメ!」と怒っても理由がわからず、赤ちゃんは不安になったり怖かったりして泣いてしまうだけでしょう。

ダメな理由を具体的に説明して、理解できる言語理解能力がついてくるのは3歳ごろからです。

それまでは、「危ないからやめよう」「触ってはいけない」と伝わる内容で落ち着いて対応してみてくださいね。

1歳ごろまでの赤ちゃんには「ナイナイしようね」「オシマイだよ」と幼児語やオノマトペを混ぜた短い言葉で。

2歳ごろまでの赤ちゃんには「触りたいね。でも危ないからナイナイね」と1~2個理由となる単語を付けて。

3歳ごろまでは「飲んだら危ないから、やめようね」「ティッシュが勿体ないよ。やめようね」と、その場で、具体的だけど分かりやすく、簡潔に伝えてあげるといいですよ。

こむぎ

予想外のイタズラをされると私も慌ててしまい、ついつい語気が強くなることがあります。でも『落ち着いて伝える』ことを知っていると、すぐに冷静になれるよ。

ティッシュで遊ぶ際の注意点…もし食べてしまったら?

ティッシュで遊ばせようとすると、どうしても気を付けなければいけないのが誤飲です。

慌てないように、誤飲リスクを確認しておきましょう。

ティッシュの誤飲リスク
  • 窒息
  • 消化不良、腸閉塞(大量に食べた場合)

ティッシュは食べても有害なものは入っていないので、基本的には少量食べただけであれば、呼吸状態が安定していれば様子見で良いようです。

ティッシュはパルプ繊維でできているので消化ができません。大量に食べてしまった場合は消化不良や腸閉塞になる可能性があるので注意しましょう。

心配な場合はすぐに病院に相談してくださいね。

政府広報オンラインに窒息事故の対策について書かれた記事があります。

窒息の対策が分からない方はこれを機に読んでみてください。応急処置の方法なども載っています。

まとめ

赤ちゃんがティッシュを好きな理由を解説しました。

赤ちゃんがティッシュを好きな理由まとめ
  • 赤ちゃんは発達上、何でも口に入れてしまう
  • ティッシュは五感を刺激する
  • ティッシュは指先を動かす練習になる
  • ティッシュでイタズラをするとママの気を引ける
  • ティッシュで遊ぶのをやめさせたいときは代わりのおもちゃもアリ

ティッシュ遊びに限らず、赤ちゃんがする一見イタズラのように見える遊びは、発達する上で必要な刺激や運動を必死に遊びで取り込んでいるからなんですね。

時々ママの気を引きたくてイタズラしていることもありますが、それもコミュニケーションの基礎が育ってきている証拠です。

なぜその遊びが好きなのか理解するだけで、予想外のイタズラ遊びをされた時の気持ちが全然違います。

「今はお勉強中なんだ」「頑張って筋トレしてるんだな」「発達の証なんだ」と思えるだけで、掃除が大変な思いや散らかるストレスも我慢できるのではないでしょうか。

赤ちゃんとたくさん遊んで、一緒に成長を促していきましょうね。

こむぎ

私も育児中で知育中で勉強中です!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

こむぎのアバター こむぎ 言語聴覚士・公認心理師

1児のワーママ。
息子が幸せになれるように、との願いを込めてのんびり知育を始めました。
赤ちゃんや子どものことばや心をくすぐる遊び、おもちゃや絵本などの知育情報を発信します。*SNS準備中*

コメント

コメントする

目次